猫にとって水分補給は、健康を維持する上で欠かせないものです。
しかし、猫はもともと水を飲む習慣が少なく、水分不足に陥りやすい動物です。
水をあまり飲まないと、腎臓や尿路のトラブルを引き起こすリスクが高まることもあります。
この記事では、猫が健康的に水分を摂取するためのポイントと、どのような水が猫に最適かを詳しくご紹介します。
猫が快適に過ごすための水分管理のコツをぜひ学んでみましょう!
1. 猫と水分補給の重要性
猫の体の60~70%は水でできていて、適切な水分補給は体温調節や血液の循環、消化、そして老廃物の排出に欠かせません。
水分不足が続くと、腎臓病や尿路結石などの病気になるリスクが高まるため、日頃から水をしっかり飲んでもらうことが大切です。
2. 猫が水をあまり飲まない理由
猫があまり水を飲まない理由は、進化の歴史に関係があります。
もともと乾燥地帯で暮らしていた猫は、狩りで得た獲物の体内水分から必要な水を摂っていました。
そのため、現代の猫も「水を飲む」という習慣が弱い傾向にあります。
しかし、ドライフードを食べている猫は水分補給が不十分になりがちです。
これが猫に水を飲ませる工夫が必要な理由です。
水を飲まなくても大丈夫なのはそういうことだったのかニャ。
もっと水を飲んだほうがいいなんて知らなかったニャ。
3. 猫に水を飲ませるための工夫
水をあまり飲まない猫に、どうやって水を飲んでもらうか悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか?
ここでは、猫が自然と水を飲むようになる工夫をいくつかご紹介します。
1. 自動給水器を使う
猫は流れる水が大好きです!
流れている水は新鮮だと感じるため、興味を持って飲むことが増える傾向にあります。
自動給水器は水を循環させて清潔に保つことができるので、清潔な水を常に提供することができます。
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2. 家の複数の場所に水飲み場を設置
猫は特定の場所で水を飲む習慣がないため、家のいろいろな場所に水飲み場を作ると、自然と飲む機会が増えます。
特に猫がよくいる場所に水を置いておくのがポイントです。
家のあちこちに水を置いてくれたらどこにいても喉が渇いたときにすぐ飲めるニャ!便利だニャ〜。
3. フードに水を加える
ドライフードを与えている場合、フードに少し水を加えて水分量を増やすのも一つの手です。
ウェットフードは水分を多く含んでいるので、ドライフードよりも水分補給の面では優れています。
4. 飲み水の質を改善
猫はとても繊細な動物で、水の味や温度にもこだわります。
冷たすぎない水を与える、水道水ではなく浄水やミネラルウォーターを使用するなど、水の質を見直すことで、猫がより水を飲みやすくなる場合もあります。
どうしても水が嫌いなときは、ウェットフードにしてくれるとうれしいニャ。
あれなら自然と水分も取れるから、お腹も満たされて一石二鳥だニャ!
うちのマムさんは全然水を飲まないから、ウェットフードに水を足してあげて水分量を増やしてあげているよ。
4. 猫の水飲み習慣のチェックリスト
以下の表で、猫の水分摂取量を確認できます。
1日の必要な水分量は猫の体重1kgに対して50mlほどと覚えておくとわかりやすいですね。
これを目安にして、猫が十分な水を飲んでいるかどうかをチェックしましょう。
うちの猫さんはそんなに飲んでないと心配される飼い主さんも多いかと思いますが、
ドライフードやウェットフードにも水分は含まれているので、それも含めての水分量となります。
ウェットフードは約70〜80%ほどが水分なので、100gのウェットフードをあげていた場合、70〜80mlは水分を摂取できているということになります。
ドライフードの水分は約10%ほどなので、水分を多く摂取する必要がありますね。
猫の体重 | 1日に必要な水分量の目安 (ml) |
---|---|
3kg | 150ml~180ml |
4kg | 180ml~240ml |
5kg | 200ml~250ml |
5. 水を飲まない場合の対処法
猫が全く水を飲まなかったり、急に飲む量が減った場合は、次の対処法を試してみてください。
1. 食事の見直し
ドライフード中心の食事は水分が少ないので、ウェットフードに切り替えることで自然と水分摂取量を増やすことができます。
ウェットフードには70〜80%の水分が含まれています。
2. 水飲み用ボウルの工夫
猫はヒゲが敏感なので、浅いボウルを使うことでストレスなく水を飲めるようになります。
また、プラスチック製のボウルよりもステンレス製や陶器製のボウルが清潔でおすすめです。
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3. 獣医の相談
水分不足が続いたり、頻繁に嘔吐や下痢をしている場合は、早めに獣医さんに相談してください。
脱水症状が進むと命に関わることもあります。
6. 水分補給が不足した時に考えられる健康リスク
猫が水を十分に摂取しないと、いくつかの健康リスクが生じます。特に次の病気には注意が必要です。
1. 尿路結石
水分不足によって尿が濃縮されると、結石ができやすくなります。
結石が尿路を詰まらせると、排尿困難や激しい痛みを引き起こし、緊急治療が必要になることもあります。
2. 腎臓病
猫は腎臓病になりやすい動物です。
特に高齢猫では腎臓病のリスクが高まるため、常に水分補給に気を配ることが大切です。
7. 猫に適した水の種類
猫に与える水は、できるだけ清潔で安心なものを選びましょう。以下に、猫に適した水の種類を紹介します。
1. 浄水
家庭の浄水器を通した水は、塩素や不純物が除去されているため、猫にとって飲みやすく安心です。
浄水器を使うことで、水道水に比べて水の味や匂いが柔らかくなり、猫が嫌がらずに飲むことが期待できます。
2. ミネラルウォーター(硬度が低いもの)
ミネラルウォーターも猫に与えることができますが、硬度が低い軟水を選ぶのがポイントです。
硬水はミネラル(カルシウムやマグネシウム)が多く含まれており、猫の体には負担がかかることがあります。
日本で販売されている多くのミネラルウォーターは軟水なので、基本的には安心ですが、選ぶ際にはラベルで硬度を確認しましょう。
3. ペット用の専用飲料水
最近では、猫をはじめとするペット用の専用飲料水も販売されています。
これらの製品は、猫の体に負担をかけないようミネラルバランスが調整されており、特に水分摂取が少ない猫に向けて開発されています。
例えば、水素水や電解質補給水などがあり、猫の健康に配慮した選択肢として検討することができます。
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猫に適した水の比較表
水の種類 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|
浄水 | 塩素や不純物が除去され、味や匂いが柔らかい。 | 定期的なフィルター交換が必要。 こまめな水の交換が必要。 |
ミネラルウォーター | 硬度が低い軟水なら安心して与えられる。 | 硬水は避ける。 |
ペット専用飲料水 | ミネラルバランスが調整され、猫に最適な飲料水。 | コストがかかる場合もある。 |
水道水はどうなの?
一般的に、水道水も猫に与えて問題ありませんが、塩素やカルキの匂いが猫に嫌われることがあります。
また、地域によって水質が異なるため、猫が水道水を嫌がる場合は、浄水器を通したりミネラルウォーターに切り替えるのがよいでしょう。
水にもいろいろあるんだにゃ。
新鮮で美味しい水ならいっぱい飲めるかもにゃ!
まとめ
猫にとって水は健康維持に欠かせない要素です。
猫に適した水を選ぶことで、より快適に水分を摂取してもらうことができます。
浄水器やペット専用の水など、猫の好みや健康状態に合わせて最適な水を選んであげましょう。
どの水を選ぶにしても、新鮮な水を毎日交換してあげることが大切です!
猫が自然に水を飲むように工夫しながら、食事や生活環境にも配慮していくことが大切です。
さまざまな方法を試し、猫が快適に水分を摂れるような環境を作りましょう。